FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「華中戦記」(高塚純一)・その2

2008年3月6日(木)晴
 「華中戦記」(高塚純一)を読み進める。「戦記」は「小説」ではないので、「いつ」「どこで」「誰が」「どうしたか」ということが重要であり、それらを「わかりやすく」「正確に」伝える必要がある。南京占領後、日本軍は「武漢」を目指して進撃するが、それが「いつ」のことだかわからない。冒頭で「日本軍は湖口から波田支隊を乗船させて廬山西方の姑塘に七月二十二日の夜に上陸させた」という記述がある。夏だと言うことはわかるが、昭和何年のことだろうか。この著書で「年号」が出てくるのは、第二章・第一節 南昌攻略線の冒頭で「昭和十四年の揚子江流域の中国軍は南岸に第三戦区軍十八個師、洞庭湖周辺には第九戦区軍の約五十四個師、南昌周辺には第一集団軍羅卓英の指揮する約十二個師が配置されていた」(80ページ)という記述である。つまり、読者は80ページまで読み進めないと「いつ」のことだかわからない。 
 また、巻頭には記述内容が「どこ」であるかをわかりやすくするために、「中国の省別地図」「華中戦記関連地域の地図」「武漢作戦関連地図」が掲載されている。第一章 武漢の攻略を、私は本文とその地図を「対照」させながら(本文に地名が出てくるたびに、巻頭の地図で確認し、その地名をマークしながら)読み進めた。しかし、情けないことに、肝腎の「武漢」が「どこ」にあるかわからない。「省別地図」には、湖北省に「武漢」という文字があるのだが、「華中戦記関連地域地図」「武漢作戦関連地図」になると、その文字は、どこを探しても見つからない。それもそのはず「武漢というのは漢口だけでなく漢陽、武昌の二都市を含む地域だった」(79ページ)のである。これもまた、79ページまで読み進まなければ、私にはわからなかった。著者にとっては「いつ」「どこ」など、あらためて説明する必要など感じないことなのだろう。だが、読者の私にとっては、まず冒頭で知りたかった。そんなことも知らないのかと一喝されそうだが、本を著すということは、「誰にでもわかりやすく」ということが前提になるのではないだろうか。とはいえ、私自身の文章も「五十歩百歩」、著者を批判する資格のないことは承知している。    この戦記は、前線兵士の「日記」などを資料にしているだけに、貴重な作物だと私は思う。「だれが」「どうしたか」は大変わかりやすい。それだけに「いつ」「どこで」がわかりにくかったことが残念でならないのである。内容に関する感想は、後日のことにしたい。

五十歩百歩は五十歩違う五十歩百歩は五十歩違う
(1998/09)
渡辺 きよ

商品詳細を見る


石川茂雄 従軍記石川茂雄 従軍記
(2008/08/08)
石川直彦

商品詳細を見る
にほんブログ村 その他日記ブログ 60代以上 日々のできごとへ




コメントの投稿

非公開コメント

スポンサードリンク


リンク
最新記事
最新コメント
カテゴリ
プロフィール

冬蜂紀行

Author:冬蜂紀行
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。