FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

特別支援教育とは何か

2008年2月19日(火)晴  午後6時から、旧友と歓談。久しぶりに「特別支援教育」について考える。昔綴った雑文を思い出した。 特別支援教育とは何か  文部科学省が、小・中学校の集団生活や学習に参加できず「特別な支援」を必要としている○○生徒(特別な教育的ニーズをもつ子)の数を調査したところ、約6%が該当したという。しかし、この実態は、今はじまったわけではない。近代の学校教育が実施されて以来、つねに6%前後の○○生徒は、「特別な支援」を必要としていた。  では、なぜ、今、その○○生徒の問題を取りあげようとするのだろうか。 A このまま放置しておくと、多の○○生徒にも「悪影響」を及ぼしかねない。 B ○○生徒の基本的人権(生活権・学習権)を保障しなければならない。 基本的理念としては、Bで説明されているが、学校現場ではAが「本音」ではないだろうか。 いずれにせよ、この6%の○○生徒にどのような支援をすればよいか、その内容と方法が「特別支援教育」なのである。かつての「特殊教育」は、約2%の○○生徒を対象にした「特別支援教育」であった。今後は、その対象を6%にまで拡げようというのである。 そのようなことが可能であろうか。 『平成17年度版・○○県の特別支援教育』(○○県教育委員会)によれば、公立・小中学校の在籍者数は、小学校331,897人、中学校150,490人である。その6%といえば、小学校で19,913人、中学校で9,029人、合計28,942人ということになり、実に29,000人近くの○○生徒が「特別支援教育」を必要としているという計算になる。現在「特殊教育諸学校」「特殊学級」の在籍者数を、合計すると9323人であり、その3倍以上が「特別支援教育」を必要とする対象者として推定されるのである。  この29,000人に「特別支援教育」を行うのは誰であろうか。 前出書によれば、「小・中学校の学級に在籍しているLDやADHD等の○○生徒への適切な支援を行うため、各学校の要請に応じ、『巡回指導員』がアドバイスを行っています」と説明されているが、「特別支援教育」を行うのは誰なのか。『巡回指導員』は、誰に対して、どのようなアドバイスを行い、その結果はどのようなものなのか、明らかではない。 29,000人に「特別支援教育」を行うためには、最低2900人の「教員」が必要であろう。○○県教育委員会は、その教員数をどのように確保しようとしているのだろうか。○○生徒数が増えたわけではないので、「新規採用」で確保できるはずがない。だとすれば、現在の教員数で「特別支援教育」を行わなければならないことは自明である。 そのようなことが、可能であろうか。  かくて、「特別支援教育」は、その理念だけが「先走ったまま」、<絵に描いた餅>で終わるのである。そのことは、学校関係者の誰もが予感している。  実を言えば、「特別支援教育」を実現できるのは、「特別な支援」を必要とされている6%の○○生徒自身に他ならない。彼らは、「注意欠陥多動」「学習障害」「高機能自閉」などという「レッテル」を貼られながら、現今の「学校教育体制」と果敢に戦っているのである。「集団に入れない」と言われる。その集団とはどのような集団なのだろうか。「集中持続力が乏しい」と言われる。何に対して集中持続すればよいのだろうか。集中持続するに「値する」活動を行っているのだろうか。「文字の読み書きが苦手」だと言われる。どのような学習指導を受けているのだろうか。「コミュニケーションが苦手」だと言われる。相手のコミュニケーション能力はどの程度のものだろうか。  さらに言えば、「特別な支援」を必要としているのは、6%の○○生徒だけではない。それは教員の側が「必要としている」数値にすぎず、○○生徒、保護者の側から「特別な支援」を必要としている数値を調べれば、半数に届くかもしれないのである。  昨今の学校事故例を取りあげるまでもなく、今や「日本の公教育(学校教育)」は、崩壊の一途をたどっている。民営化を視野に入れた「教育改革」は「時間の問題」であろう。 この現状を踏まえ、学校教育の抜本的な改革を実現するために、「特別支援教育」の理念を具現化することが喫緊の課題だと考える。 (2006,1.6)
にほんブログ村 その他日記ブログ 60代以上 日々のできごとへ 現在の閲覧者数:

コメントの投稿

非公開コメント

スポンサードリンク


リンク
最新記事
最新コメント
カテゴリ
プロフィール

冬蜂紀行

Author:冬蜂紀行
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。