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三代目大川竜之助の「三拍子」

2008年10月5日(日) 曇のち雨
 午後6時から、浅草木馬館で大衆演劇観劇。「劇団竜之助」(座長・三代目大川竜之助)。
 劇団紹介によれば、〈プロフィール 劇団竜之助 平成15(2003)年1月創立。所属はフリー。故・初代大川竜之助の四男、三代目大川竜之助が、独立して旗揚げ。ほぼ全員がまったくの舞台経験未経験者であったが、猛烈な稽古を重ね、一致団結して芸を磨いている。座長 三代目・大川竜之助 昭和47(1972〉年6月19日生まれ。佐賀県出身。血液型B型。初舞台5歳。故・初代大川竜之助の四男。長兄は大川龍昇、次兄は紅あきら、末兄は椿裕二。「劇団大川」の座長を経て、平成15(2003)年独立。〉ということである。また、キャッチフレーズは、〈汗が飛び散る、エネルギッシュなショーと芝居。2003年旗揚げ。若さと個性がぶつかる生きのいい舞台です。「劇団大川」より独立した、三代目・大川竜之助座長が、フレッシュな若手軍団を率いて、元気いっぱいに客席を魅了してくれる新進気鋭の劇団です。「他と違う」舞台作りにこだわる座長が、オリジナリティあふれるショーに芝居に、果敢に挑戦する姿が感動的です。〉であった。 なるほど、「看板にいつわりなし」、四人兄弟の末っ子が、どうして父の跡目を継いだのか、その理由がわかった。私は、これまでに「劇団大川」の舞台を、本場・大阪「オーエス劇場」で見聞している。劇場の雰囲気がいかにも「親しみやすく」、舞台の景色・風情も「格別」であった。中でも舞踊ショーで大川龍昇が踊った「お吉物語」(たしか、十万円以上の花が付いたと思う)は、国宝級の「至芸」として、未だに私の目から離れない。その時の感想は以下の通りである。〈午後5時から新世界・オーエス劇場。地下鉄「動物園前駅」で下車、このあたりは、東京でいえば南千住、山谷といった景色だが、目的地の方角がわからない。通行人に尋ねてもみんな「知らない」という。ともかくも「アーケード」の近くにあることは間違いない。横浜・三吉演芸場、花園町・鈴成座に行くためには「アーケード」、十条・篠原演芸場、立川大衆劇場、大阪・明生座、奈良・やまと座、名古屋・鈴蘭南座に行くときだって、「小さな商店街(通り)」を通り抜けるのだから。そう思いながら、5分ほど歩くと、案の定、左手の奥に入ったところにオーエス劇場はあった。正月興行とあって、木戸口では「ぜんざい」が振る舞われていた。出演は「劇団大川」(座長。椿裕二)。客筋の話では、座員・大川龍昇は座長の兄、他の劇団にいる大川竜之介、紅あきらも兄弟だとのことである。劇団のリーダー格は大川龍昇らしく、芝居では「婆役」を「こってり」演じていた。伝統に忠実で、他の役者の「現代風」な演技とは噛み合わず、「一人」浮き上がった舞台に終わってしまったが、舞踊は絶品、まさに「至芸」に値するできばえであった。演目は「お吉物語」、表情、所作、衣装、全てが「歌謡浪曲」から飛び出してきたような風情で、十万円の花(祝儀)が付いたが、それ以上の価値があると思う。芝居の「婆役」から一転して、「妖艶な」「年増」への変身は「お見事」という他はない。特に、「どうしようもない寂しさとやるせなさ」「怒りとあきらめ」の混ざったお吉の心情が、その目線・表情に「色香」として浮き彫りされていたことに、深く感動した〉
 さて、「劇団竜之助」の舞台も、それに劣らず、というより、それをはるかに超えていたといった方が正確であろう。三代目・大川龍之助は、「幕開けショー」(プロローグ)の冒頭から女形で登場、茶髪の鬘、ぎんぎらぎんの衣装で「商売女」の酔態(「また今夜も飲まずにはいられない・・・」などという歌詞にのせて」を描出していたが、その「実力」たるや、半端ではない。ただ、男が女装して媚態を演じるのとは「わけが違う」のである。「立ち役」はどこまでも「男らしさ」を、そして「女形」はどもまでも「つつましく」、さらに「かわいらしく」というように、その「所作」「表情」で描き分け、すべてが「かっこいい!」と納得させられる、数少ない役者だと、私は思う。ここは、浅草木馬館、しかし舞台の景色を観るうちに、「今、自分は大阪にいるのではないか」と錯覚するほどの「雰囲気」なのであった。さすが、座長、「大川竜之助」の跡目を継いで当然、すべてを納得した次第である。
 芝居の外題は「千里の虎」。座長の舞台姿は一転して「侠客」「股旅姿」、その一挙一動に目が離せない。「かっこいい」のである。「絵になっている」のである。座長に従う座員の面々も、どこか「フレッシュ」「初々しい」。一同で演じる「立ち回り」の迫力も半端ではない。その呼吸、間、太刀を振り下ろす「速度」が違うのである。小道具の刃物が「真剣」に見える、とは、このこと。「猛烈な稽古」「一致団結」の成果であることを、心から納得した。
 加えて、座長の「歌唱」(「コモエスタ赤坂」他)も「絶品」。まさに「歌、踊り、芝居と三拍子揃った名優」といえるだろう。(私自身が心酔している「鹿島順一」に迫る「実力者」ではないだろうか)
 今日の見聞は初回。こういう劇団こそ「通い詰め」、その真髄を「飽きるまで」堪能したいと思った。
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