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大衆演劇観劇・《満劇団》

2008年4月2日(水) 晴
 午後1時から、大衆演劇観劇。「満劇団」(座長・大日きよみ)太夫元・大日向満の話によれば、関西の劇団だが、座長の大日向きよみは、関東の劇団・虎の座長・林友廣の姉、若水照代の娘だとのこと、若座長・大日向皐扇は、大日向きよみの娘である。さらに舞台には、、長男(「浪花の若旦那」3歳)、次男(「小虎」10ヶ月)、座員(芸名不詳の女優)長女(「浪花の小姫ちゃん」4歳)まで登場、愛嬌をふりまいていた。
 昼の部、芝居の外題は「母の旅路」、母と息子、その嫁の葛藤を描いた人情劇で、役者の「実力」は水準以上と思われるが、際立った特長は感じられない。太夫元・大日向満の「三枚目」が秀逸だったが、やはり「関西風」、しつこさが目立った。歌と踊りのグランドショーでは、飛鳥一美の舞踊「飲んだくれよう(?)」(面踊り)は、途中で拍手が巻き起こるほどの「見事さ」、まさに「至芸」といってよい。座長の歌唱も「堂々」としていて「お見事」、若水照代に勝るとも劣らない「舞台姿」だった。
 夜の部、芝居の外題は「親子鷹」。ある一家の女親分(芸名不詳の女優)が盲目の乳児(小虎)を連れて、大店・大黒屋を訪れる。女親分の次男(堤みちや)が大黒屋に婿入り、生まれた子が盲目だったので、次男の実家に戻された。親分は大黒屋の「跡取り」として育ててもらおうと再交渉に来たのだが、主人(太夫元・大日向満)は拒絶する。そんな「片輪者を我が家に入れるわけにはいかない。養育料ならいくらでも出すから、そちらで育ててください」「そこをなんとか」「いえ、だめです」と押し問答しているところに、一家の姉御・お竜(座長)登場。「あたしが育てましょう、まかせてください」、それから四年後(時代は江戸から明治に変わっていた)、大黒屋には「跡取り」がまだできない。主人は、あのとき「乳児を引き取って育てておけばよかった」と後悔する。そんなとき、四歳に成長した男児(浪花の小姫ちゃん)を連れてお竜が帰京した。主人も次男もお竜に平謝り、「その子を返して」と哀願する。「今さら、そんなことができるもんか」と拒絶してはみたものの、よくよく考えれば、自分が育てるより大黒屋に戻した方が「この子の幸せ」、お竜は男児を説得する。「お母ちゃんの言うことを、よくお聞き、今日からは大黒屋さんの所へ行くんだよ」しかし、男児は応じない。振り切ろうとするお竜の足にしがみつき、「おいらはいやだ、生みの親より育ての親、ずっと、お母ちゃんと暮らすんだ」その健気な様子に、大黒屋主人、次男、女親分から跡目を継いだ長男、そしてお竜も「改心」、再びお竜と男児が「さすらいの旅」に出立するという筋書きである。江戸末期から明治のはじめにかけて、「障害者」(盲目)がどのように扱われたか、何よりも「跡取り」(血筋)が優先されるという「義理」の世界と、「生みの親より育ての親」という「人情」の世界が錯綜していて、たいそう興味深かった。
 座長の話では、この芝居は「劇団に代々受け継がれている」伝統的な演目で、「子役」が主人公、座長自身も、若座長も、乳幼児期に演じたという。だとすれば、この「満劇団」の特徴は「女系家族劇団」ということになるだろう。それかあらぬか、舞台全体に「上品」「可憐」「艶っぽい」雰囲気が漂っている。座長の風情は二代目・水谷八重子「もどき」、舞踊では母・若水照代を超えている。男優陣(飛鳥一美、堤みちや)の「舞踊」も「水準」以上で、すばらしい舞台が期待できそうだ。ラストショー、「お祭りマンボ」の、面踊り(座長のひょっとこ、若座長のおかめ)は秀逸、歌の世界を十二分に「景色化」していた。

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(2002/06/01)
編曲 小島里美

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